診療内容
一般皮膚科
にきび
にきびとは? にきびは、脂腺性毛包の出口が閉じることが原因で、毛穴の中に皮脂がたまり、アクネ菌が毛穴の中で増殖して生じます。思春期には、性ホルモンの分泌が活発になるので、にきびも最盛期を迎えます。 脂腺性毛包とは? 毛包(毛穴)は3種類に分類されます。①髪の毛などの硬い毛を生やす「終毛性毛包」、②腕、すねなどにみられる、産毛を生やす「軟毛性毛包」、③顔、胸、背中で産毛を生やす「脂腺性毛包」です。脂腺性毛包では、終毛性毛包・軟毛性毛包よりも皮脂の分泌が活発であるのが特徴です。このことからわかるように、にきびは頭、すね、うでなどにはできにくく、脂腺性毛包のたくさんある顔、胸、背中に多く発生します。 にきびの原因は? にきびの原因は主に3つあります。その3つとは①毛穴の出口がつまること、②思春期などに性ホルモンが増加するのに影響されて皮脂腺も発達すること、③アクネ菌が増えて、炎症反応を起こすこと、です。すなわち、これらのそれぞれにアプローチすれば、にきびの治療が成功に近づくといえます。 にきびの治療は? ①の毛穴のつまりに対しては、アダパレン外用、過酸化ベンゾイル外用、アゼライン酸外用、ケミカルピーリング、面皰圧出が有効です。②の皮脂を抑制する効果があるのは、ビタミンB2、B6の内服、漢方薬の内服があります。経口避妊薬の内服については、有効であるかどうか、まだ十分な医学的根拠が得られていません。③のアクネ菌に対しては、症状の程度に応じて適切な抗生剤の塗り薬、飲み薬を処方いたします。