診療内容
当院の設備
ナローバンドUVB (紫外線治療)
ナローバンドUVB療法とは。
地球上には日々太陽の光が降り注いでいます。太陽の光には、紫外線、赤外線、可視光線という3つの光が含まれています。ナローバンドUVBとは、紫外線の中でも皮膚病に効果のみられる波長のみを数分間照射する治療になります。保険適用の治療です。
機械が高額であること、皮膚病の専門家が少なく設置している施設の少ないこと、専門的な研修を受けた医師が少ないこと、週に1~2回の通院が必要であることなどから、まだまだ一般に認知されているとは言い難い治療です。(重症のアトピー性皮膚炎の方でも、知っている方はわずかである印象です。反面、乾癬の患者さんには比較的ポピュラーなようです。)
効果が見込める病気
乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、菌状息肉腫(症)、悪性リンパ腫、慢性苔癬状粃糠疹、尋常性白斑又はアトピー性皮膚炎についてはその有効性が認可されており、保険適用となっています。基本的に塗り薬との併用も可能です。保険適用外ではありますが、結節性痒疹、扁平苔癬、円形脱毛症、皮膚掻痒症などへの有効性も確認されています。
治療の流れ
最初のうちは、週に1~2回程度、通院が必要です。紫外線治療専用の処置室で、患部に数分間、治療器を使用し紫外線を照射します。最初は短めの時間で始め、徐々に照射時間を延長していきます。症状が改善すれば、徐々に照射する日数を減らしていき、良い状態を維持できるようにします。
副作用について
すぐに起こりえる副作用としては、日焼け(皮膚の赤み、かゆみ、ひりひり)があります。万が一副作用が起こっても塗り薬で数日で治ります。照射していくうちに、色白の肌は色黒になってきます。治療を中止すれば徐々にもとの肌色にもどります。
日々浴びている太陽光に含まれている光なので、治療は安心して受けていただけるかと思いますが、やはり発癌のリスクは心配です。臨床データからは太陽の光と同等かそれより少ないと考えられます。数百回程度の照射量であれば、リスクが極端に上昇することはありません。
費用について
3割負担の方で、1回あたり約1000円です。
妊娠中、授乳中、小児への照射
紫外線ですので、特に問題なく照射可能です。ただし、じっとしていられることが条件になります。
照射を希望される方へ
まずは一度受診してください。治療適応につき医師が判断します。予約に空きがあれば当日の照射が可能です。予約に空きがなければ、次回の予約をお取りします。