診療内容
小児皮膚科
水いぼ(伝染性軟属腫)
「軟属腫ウイルス」が原因の皮膚病です。ウイルスが皮膚に感染し、プツプツとした発疹を作ります。お友達にうつすと迷惑がかかりますし、目立つ場所にあると周りからの目が気になるかもしれません。大きくなったり、数が増えてしまうと、除去するのに大変な思いをしますので、数がまだ少ないうちに治療することがお勧めです。
「根治させる」という考えで治療をすると、ピンセットでつまみ取るのが一番確実です。しかし、ピンセットでつまみ取られることを怖がるお子様も多いものです。(当院では、麻酔テープを貼ってから除去します)
水いぼは、いずれ自然に治る病気です。除去するかどうか、ぜひ希望を伝えてください。
当院では、保護者様とよく相談して決定する方針としています。 しかし水いぼが消えるまでに数年以上かかるお子様もおられます。 イボが消えるまでの間にお友達にうつしてしまいますし、やはり除去した方がよいのではないかと考えています。 それでも、患者さんのおかれた状況により、取る方がよいのかどうか、色々なケースがあると思います。 水いぼを治療するメリット、デメリットについて、よく考えて受診されてください。
ピンセットによる摘除
①まずは受診し、医師の診察を受けてください。
②麻酔のテープを水いぼの部分に貼ります。
③ピンセットで水いぼを除去していきます。1回につき、30個程度が限界と思われます。取り残しは、次週以降に除去します。
日常生活の注意点
一度摘除しても、すでにまわりにウイルスが感染していると、1ヵ月ほどで新しく水イボが出てきます。出てきたときには、早めに受診してください。
家族間での感染防止のために、入浴は別々の時間に行いましょう。また、タオルなどは共用しないようにしてください。
プールには入っていいの?
プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けて下さい。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。