診療内容
一般皮膚科
疥癬
疥癬とは?
疥癬とはヒゼンダニによっておこる感染症です。
主に、疥癬の患者さんと肌と肌が長時間触れ合うことで感染します。寝具を介して感染することもあります。
感染の機会があってから、実際に症状がでるまでに1か月から数カ月かかります。
どんな症状がでますか。
通常疥癬では、おなか、胸、わきの下、太ももなどにぱらぱらと赤い発疹がでます。男性の陰部などでは、硬いしこりができることがあります。指や手首に疥癬トンネルができ、非常に痒いのが特徴です。
ノルウェー疥癬(角化型疥癬)では、皮膚が厚くごわごわする、爪が白く分厚くなるなどの症状がみられます。
湿疹などと誤診されることもあり、注意が必要です。
どのように検査しますか。
ダーモスコピーにて疥癬トンネルの有無を確認します。ピンセットなどを用いてヒゼンダニを採取し、顕微鏡で確認します。
どのように治療しますか。
ヒゼンダニに対する飲み薬を内服します。飲み薬は卵には効果がないので、1~2週間おきに2~3回程度、内服する必要があります。
また、塗り薬を全身に塗布します。かゆみに対し、かゆみ止めを使用します。
ヒゼンダニがいなくなっても、数か月程度かゆみが続くことがありますので、症状が持続する間、経過観察のため通院や治療が必要になります。
まわりに感染させることのある病気ですので、患者さんと接触したことがあり、かゆみ、発疹のある方は皮膚科を受診してください。