診療内容
一般皮膚科
いぼ(尋常性疣贅)
Q. どんな病気?
A. ヒト乳頭腫ウイルス(human papillomavirus:HPV)による感染症です。主に手や足にイボ状の硬い発疹が出ます。徐々に大きく育ったり、体のあちこちに移っていくので厄介です。
Q. どうやって治すの?
A. ①液体窒素
いちばん一般的な治療になります。-200℃の液体窒素を、綿棒やスプレーを用いて、イボの部分に吹き付け、イボを凍結させて除去します。イボが除去されるまで、1~2週間おきに通院します。完全に治るまで、根気強く通院することが必要になります。特に足の裏のイボの治療には時間がかかるのが一般的です。
経過:液体窒素治療を行った後は数日~1週間程度、痛みがあります。イボによく反応すると、水ぶくれやかさぶたになる場合があります。当院で行っている治療の工夫として、分厚くなったイボは、薄くなるまで削ってから液体窒素を行っています。
②それでうまくいかない場合は、活性型ビタミンD3外用療法、スピール膏貼付法、ヨクイニン内服療法、シメチジン内服療法、モノクロル酢酸外用、いぼはぎ法、イミキモド外用などの方法で治癒を目指します。
Q. 生活上の注意点は?
A. イボの部分をいじらないようにしましょう。
皮膚が乾燥していたり、傷ついたりしているとイボが移りやすいので、保湿ケアをまめに行うなど適切なスキンケアを行いましょう。